センキュー駿河屋!!!!!!
事の発端〜ゲッターロボ全書〜
OVA「真ゲッターロボ 世界最後の日」(以後、チェンゲ)からゲッターロボの沼に落ちた私は、大学の図書館で『ゲッターロボ全書(2005年刊行)』を借りた。この本も欲しかったので、あらゆる通販サイトで探してはみたものの……なかなか在庫はない。というより……
たっか!!!!!!!!!!!!
『ゲッターロボ全書』には、チェンゲだけでなくOVA「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」「新ゲッターロボ」の設定資料も掲載されているウルトラグレードスペシャルな本なのだが、現在では超貴重。(ゲッターロボアークの放送時に復刊ぐらいしてくれてもよかったのでは……?)とにかく、大学が所蔵していたのには驚いた。感謝。
それはさておき、この書籍には当時最新のあらゆるゲッターロボ関連グッズの紹介が載せられていたので、そこでチェンゲに公式のムック本『真ゲッターロボ 世界最後の日MAX』があると知り、血眼になって探した。だが…
たっか!!!!!!!!
定価は1500円+税のはずだった。まあ20年も前の書籍なのだから当然といえば当然なのかもしれないが、バイトを辞めたニート大学生には手が届かない値段となっていたのである。しかしながら、奇跡的に駿河屋で3500円で売っていたので速攻でポチったのだった。ラッキー!!
実際に読んでみた
チェンゲが好きで好きでたまらないのでこの本の良さを短く語るのは難しい。そのためいくつかピックアップポイントを上げることにする。
ピックアップポイント その1…號
チェンゲの號に関しては、当初顔が超絶好みだったというのもあるが、彼のバックボーンも好み中の好みだった。ゲッターのために生み出され、ゲッターのために死ぬように造られた彼が、人らしくなっていくところが好きだ。
以前投稿した記事で、私は以下のように考察した。
"私としては、早乙女博士とミチルさん、そして元気(渓)の記憶を垣間見た結果、「號自身が」自我を目覚めさせることを選んだのだと思います。戦うためには恐怖心とかも入り混じってしまうから、初めは心が不必要だと判断したのかもしれない。しかし、力を合わせるためには意志の疎通が必要だし、人間らしい方がいいのかもしれない。ゲッター線の使者として在るより、號が自ら「人で在る」ことを選んだのかもしれない。真ドラゴンに、博士とミチルの記憶に、そして渓に触れたことによって……。"
そしていざ、本誌の號の紹介ページ(10ページ)を開いたところ、こんな文が飛び込んできたのである。
えっ……私の読解力……高すぎ!?
ピックアップポイント その2…渓
ああ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!
ピックアップポイント その3…凱
凱はなんのしがらみも過去もない男である。號や旧ゲッターチームのような超人的能力も、渓のような重たい過去も持たない。宿命も、運命もない。ただゲッターロボへの愛だけでパイロットになったようなものである。ゲッターというトチ狂った世界において、彼はごく普通の青年なのだ。故に、彼はコンプレックスを抱えているのかもしれない。だからこそ「スパロボ30」では「俺は凱!勇者王と同じ名前だが、ただの一般人だ!」というセリフと共に凱が登場するのかもしれない。……まあ、そもそもゲッターに乗れてる時点で逸般人だが。
漫画版「ゲッターロボ號」の人物評そのまま。思わずニコニコしてしまう。真ゲッターに取り込まれなくて……よかったね……。本編終了後はおにぎり食って健やかに暮らしていて欲しい。
あと地味に驚いたのは年齢設定と名字に関して。チェンゲ凱のフルネームは「大道凱」でいいらしい。
ピックアップポイント その4…インベーダーの謎
「月面戦争でインベーダーは絶滅したはずなのにミチルの体内からインベーダー出てきたのって矛盾じゃん!」という意見もあるだろう。それに対しての公式の回答が以下の通りなのである。
そ、そんな……
時間の流れとしては
①月面戦争中にミチル、コーウェン、スティンガーにインベーダーが寄生。(ミチルのみ無症状)
②月面戦争終了後、ゲッターロボGにコーウェン・スティンガーによる新炉心提供のもと実験、パイロット殺害を試みるがミチル死亡により阻止される
③早乙女博士、ミチルの死の真相を悟るも、インベーダーに寄生される
④隼人、インベーダー化した博士を殺害
となるのだろうか。
ただいくら考察しようがチェンゲだし訳がわからないのは仕方ない。
ピックアップポイント その5…裏表紙
カバーを外すと超絶かっこいい真ゲッター1が出てくる。心がくすぐられる。
「じゃあ、裏表紙は真ドラゴンかな……」と予想しながら見たのだが……
は?
ピックアップポイント FINAL
泣いていい?
総評
一言で言うなら、とてつもなく「濃い」。ゲッターロボファンなら必見、よだれものの一冊だろう。『ゲッターロボ全書』に比べ、設定資料も大きくて見やすいし、細かなところまで掲載されている。なんで復刊してくれなかったの?
とにかくチェンゲのゲッター線を浴びたいファンなら買って損はない。中古書店などで見かけたら購入してみてはいかがだろうか。
最後に
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